伊豆高原アートフェスティバルは、
「暮しのために豊かな緑の自然環境を守る」気持ちから生まれました。


伊豆高原は背後に大室山や天城の連山、目の前に大島の浮かぶ太平洋が見える静かな別荘地です。
ここには別荘の人たちだけではなく、
自然の豊かさを求めて都市から移り住んできた人たちが暮らしています。


ここで暮らしている私たちは、
この豊かな自然の恵みに感謝するためには緑あふれる環境を守る文化活動が大切だと気がつき、
1993年の5月から「伊豆高原アートフェスティバル」をはじめました。


春はさまざまな展覧会

毎年5月の新緑のなか、広い別荘地のあちこちで、自宅のリビングや客間、別荘の部屋、
喫茶店やレストラン、ショップ、ペンションなどが、ギャラリーになります。
参加する人たちの自由な作品が展示され、訪れる人たちとの会話がはずみます。


でも、ほんとうのことをいうと、
五月晴れの輝き、青い空の透明感と雲の流れ、
鳥たちの軽やかなさえずり、雑木林に満ちた新鮮な空気、
新しく芽吹いた木々の美しさ、
花が咲き野菜の育つあちこちのガーデンや家庭菜園、

私たちの展覧会よりも「この5月の美しい風景を見てください」という気持ちです。

ボランティア活動とコミュニティづくり

自分たちの暮らす町で、
自分たちの手で文化活動を作りだすこと。
お金のためでなく、仕事ではなく、義務でもない。

「活動すること」を通してこの町で暮らすことを楽しむこと。

アートフェスティバルを支えてきたボランティア活動が、教えてくれたのはそういうことです。
ひとりひとりの個性のちがい、世代のちがい、職業のちがい。「ちがい」はいくつもあるけれど、
アートフェスティバルを作りだすために協力していると、いつのまにか「ちがい」が魅力になりました。
コミュニティというのはこういうことかもしれません。

アートフェスティバルはまた「出会い」の場です。

誰かと誰かが5月に出会い、この惑星にふさわしい新しい友情が芽生えます。
出会いは心のエネルギーを生み出し、生きる喜びにもなっていきます。
緑の季節ならではの、さわやかな喜び。
もちろん、5月だけでなく、海と山のそばから生まれる12か月が、私たちの活動の時間です。

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